今年は文学でもW杯が開催される、というお知らせ

 こんばんは。
 山田です。

 週末のこんな時間でも仕事をしておりますよ。
 

 今日のニュースはこちら!

 来月、つまり4月の1日(木)から紀伊國屋書店新宿本店で【ワールド文学カップ】というフェアが開催されます。
 写真はそのパンフです。

 企画したのは“紀伊國屋書店ピクウィック・クラブ”という、文学が大好きな店員さん達のグループ。
 みなさんもう“好き”とかいう次元じゃないです!“愛している”の一段上の言葉を作らないといけないくらいです。

 どんなフェアかというと、文字通り世界各国の文学作品を集めて、紀伊國屋本店2Fの中央催事場に一挙陳列するという壮大なもの。
 ピクウィック・クラブの方々について詳しく知りたい方は、かれらのブログを読むといいですよっと。

 紀伊國屋書店ピクウィック・クラブのブログ

 5月17日まで開催しているので、文学好きな方は要注目です!

 よい週末を。だう。
 
 

 
 


 

  


 

個人的な文学体験(後編)

 こんばんは。山田です。


 今日は昨日のつづきを書きます。


 学生時代に熱中したロックの仲介で、僕は“文学”を意識しはじめました。
 でも、あくまでも意識しただけです。
 
 
 “マニアックな詩人の詩集とか読んでるバンドマンってモテそうだな”と思って無駄に小難しい小説や詩集を買うようになりましたが、まともに読んでいません。それらの本は持ち歩くために買ったのであって、読むためではありませんでしたし、本を読まないことで困ることは少しもありませんでした。


 
 さて、できるだけわかりやすく書こうと思ったらほとんど「半生をつづる」状態になっていますが、ここからが読書をするようになった直接のきっかけです。


 
 学生時代、僕には交際していた女性がおりまして、彼女は小説・詩集が好きなようでした。
 “ようでした”というのは、僕がアクセサリーとして買った本を見つけては、その本の感想やら作家の話やらを話してくれたことから、そのテの知識を持った人物だということは何となくわかっていたのですが、僕が読書をしないため本について話すことが基本的にはなかったからです。


 交際して3年くらいたった時に、ほとんど何を話しても別れ話に向かうような時期がきまして、お互い会うと毎回別れる話をしていました。経験がある方もいると思いますけど、そういう時って別にケンカをするわけではないんです。


 ある日、例によって静かに別れ話をしている時に、彼女がボソッと「おまえと話していてもボキャブラリーが貧困だしつまらない」みたいなことを言ったんです。

 
 正確な言いまわしはもう覚えてないですけど、
 「おまえ退屈なんだよ」
 「あんたのしゃべることは全部どこかで聞いたことがあるような話だな」
 「テンプレか」

 とか、そんな感じのことでした。


 
 今でもたまに思い出しますが、これは相当にこたえました。
 こういうのって言う方もダメージを受けるようで、それが決定打となって僕はその女性と別れてしまいました。

 
 
 話がつまらないと言われたことは、知的コンプレックスと直結しました。
 その時に真っ先に思い浮かんだのは“文学”のことであり、自分が本を読んでこなかったことです。
 知性=文学・小説となってしまうあたり、頭の中が単純なんでしょうね。


 
 本を読んだって話がおもしろくなるはずがないのですが、ともかく僕は知性を求めて“文学”と呼ばれる本と真剣に向き合うことになります。知性がないおかげで身の回りから親しい人が一人いなくなってしまうという事態ですからガチです。


 
 それで、別れて2カ月くらい経った頃にその女性と会う機会があったので、どんな本が好きなのか聞いてみました。
 本を読み始めると言っても、今まで何もしてこなかったので何を読んでいいかもわからなかったんです。


 
 だからその時に彼女が好きだと言った作家の本をとりあえず読んでみることにしました。今考えると女々しい限りですが。


 
 読書原始人に配慮してか、三浦綾子の『氷点』と浅田次郎の『地下鉄に乗って』というわりと読みやすいものを紹介してくれました。
 『氷点』はまったく魅力が理解できませんでした。
 『地下鉄に乗って』は面白かったのですが、僕の求めている“知性”とはちょっと違う気がした。
 ただ、2冊読了したことは自信になったので、自分でもネットとかで調べて“知性”が身に付きそうな本を探し始めました。

氷点 (上) (角川文庫 (5025))

氷点 (上) (角川文庫 (5025))

 
 その過程で“とある本”に出会いました。


 肌に合ったのか、僕はその本を夢中になって読みました。
 驚くような言葉の使いまわしがあったり、文章構築も奇抜ですばらしかった。
 読書にそれほど熱中したのは小学生のころ以来でした。


 あんまり面白かったので、次にその女性と会った時にその話をしたら、彼女は
 「そういうのが好きなら安部公房大江健三郎やフォークナーを読んでみるといい」と言いました。


 


 言われるがまま読んでみるとそれらはやはり満足できるもので、そこから一気に色々な作品を読むようになりました。
 特に『砂の女』は読書原始人にもわかりやすかった。

砂の女 (新潮文庫)

砂の女 (新潮文庫)

 でも、知的コンプレックスを埋めるためにわかりもしない文学作品を読んでいるっていう妙な後ろめたさはそのままで、それは結局今でもそのままです。
 

 


 以上の経緯で僕は本を読むようになりました。
 ただ、そのきっかけになった“とある本”が何だったのかがどうしても思い出せないんですよね。。


 安部公房や大江やフォークナーを薦めたくなる本です。
 心当たりがあったらぜひ教えてください。


 

 長くなってしまいましたが、本日はこれにて。

個人的な文学体験(前編)

 こんばんは。山田です。

 
 当然といえば当然ですが、新刊JP編集部には金井・田中をはじめ、読書が好きな人が多いです。もちろん僕も好きですし、川口…はよくわかりませんが、川口も多分好きです。

 
 ただ、元々僕はあまり読書が好きな方ではありませんでした。今日はなぜ僕が好んで読書をするようになったのかを書いてみようと思います。

 
 小学生の頃、僕は推理小説が好きで、江戸川乱歩の「怪人二十面相」シリーズや「怪盗ルパン」とか「シャーロック・ホームズ」などをよく読んでいました。
 
 それらには熱中できたしよかったんですけど、夏休みに“推理小説ばかりでなくて文学も読みなさい、ブンガクも!”と親に手渡された『しろばんば』はさっぱり理解できませんでした。

しろばんば (新潮文庫)

しろばんば (新潮文庫)

 
 当時は井上靖の名前も知りませんでしたし、“小説=推理小説”だと思っていたので、人が殺されたり美術品が盗まれたり、尾行したりしない本を小説と認識できなかったんです。

 
 “このつまらん本がこの世に存在する意味は何だろう?”みたいな疑問を持ちましたが、小学生の頭では答えが出なかったので、僕はとりあえずその悩みを放置しました。
 この瞬間に、僕の中で推理小説以外の本は“放置すべきもの”になったわけです。
 そして、一部の本(推理小説)を除き、本との接点を失ったまま僕は大学生になりました。
 

 その間、僕はずっと野球をしていました。
 野球をしている限りは本と触れ合う機会はなかったし、読みたくもなりませんでした。
 新聞も読んでいませんでしたし、中学高校で読んだ活字といったらそれこそ学校の教科書くらいです。

 
 さて、大学に入学する前後あたりから、僕はロック音楽に、特にパンクロックに興味を持ち始めました。
 僕は一浪して大学に入ったのですが、浪人生という受験敗者の属性とパンクはとても相性がよかった。

 同世代の若い連中の多くと同じように、パンクに僕は夢中になります。
 セックス・ピストルズ、クラッシュ、ダムドの“御三家”はもちろん、ストラングラーズ、ザ・ボーイズ、ダムド、バズコックスなどなど、とにかくよく聴きました。

 
 でも、そんなの麻疹みたいなものです。

 案の定、大学一年の夏には飽きてしまい、もっと熱くなれる音楽を求めてパンク全盛時より前の時代と後の時代のロックを漁り始めました。その過程でぶつかったのがドアーズや13th Floor Elevatorsのようなサイケデリック・ロックの一群であって、90年代初頭のグランジ・ムーブメントでした


 んで、これらのバンドの話を友達とするときにわかったようなことを言いたい一心で、僕は“レコードコレクターズ”をはじめとした音楽雑誌を読むようになりました。一方で、聴くだけにとどまらずバンド活動も始めていました。


 音楽雑誌を読んでいると、ドアーズを評する文章には必ずといっていいほど“文学”や“文学的”といった言葉が使われていました。また、ニルヴァーナのカート・コベインは影響を受けた作品に『裸のランチ』を挙げていました。

裸のランチ (河出文庫)

裸のランチ (河出文庫)

 彼らは当時の僕のヒーローであり、そんな彼らと“文学”が強く結びついているという事実には少なからずショックを受けました。

 
 僕にとっての“文学”とはあの『しろばんば』であり、『しろばんば』のような読み物を理解する感性を持っていないということは、ジム・モリスン(ドアーズ)やカート・コベインの感性を持たないことを意味していたからです。


 焦った僕は『ロッキン・オン』のコラムに“村上龍を語ることはロックを語ることと同義である”という一文を発見し、村上龍の『ラッフルズホテル』を読もうと決めました(村上龍が小説家だということもその時点では知りませんでしたが)。

ラッフルズホテル (集英社文庫)

ラッフルズホテル (集英社文庫)

 しかし、結果は『しろばんば』を読んだときと何ら変わりません。最後まで読むこともできませんでした。


 なんか読みにくい文章だなぁ、と思うばかりで、どこらへんがロックなのかもサッパリです。


 ただ、その時はまだ自分が文学音痴だということをそこまで深刻には考えませんでした。


 ロックと密接な関係にあると思われた“文学”に傾倒していくことには漠然とした憧れを持ってはいましたが、「文学ぅ?んなもん知らねーよ」という態度もまた“ロックンロール”的だと思えたからです。

 後編は明日書きます。

もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら

こんばんは。

新刊JP編集部ヤマダです。

平日が一日少ないというのはえらいことで、今週はバタバタしています。

バタバタしている中にも楽しげなことはあるもので、「もし高校野球のマネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら」著者の岩崎夏海さんにインタビューをしてきます。

括りはビジネス書になるんでしょうが、小説みたいですよ、というか小説です。

ビジネス書がみんなこんな風にストーリー仕立てだったら僕だってビジネス書読むんですけどね。

周到に用意をして取材に臨もうと思います。

今日はここいらで失礼します。

『氾濫』(伊藤整)読了→『自由への道』(サルトル)へ

こんにちは。新刊JP編集部山田です。

最終的に読書ブログに落ち着こうとしている本ブログ。

この間まで読んでいた『氾濫』は読み終わりました。
人物の心理描写の的確さに舌を巻くばかりでした。

ただ小説ってやっぱり終わり方だな、と。

冒頭からラストまで徹頭徹尾用意されたプロットに沿って書くのでなければ、心理描写に凝るほどラストがきつくなる。

ロジックで計りきれない人間の気持ちを、かなり大胆に簡略化しているのでわかりやすくはありますが、ラストが少し物足りなかったという印象です。






さあて、読書を習慣にすることが大事なので次行きましょう。

自由への道〈1〉 (岩波文庫)

自由への道〈1〉 (岩波文庫)

厨二病じゃないですよ。

実は『氾濫』の前に1巻を読んでしまっていたので、今読んでいるのは『自由への道2巻』です。

年始に親にあった時「んな青臭い本、学生時代に読んどけ」みたいにさんざん言われましたけど、内容はそんなにユルくない。

まだまだ先が長いので、しばらくはこの本について書いていこうと思います。

今日はここいらで失礼!!!!!

バイバイ!

ダンス・パーティーについて

こんにちは。


今、手元に明日発売される、とある作家の本があります。



読んでみると、最近の恋人・結婚相手探しは「合コン」とか、「婚活」だが、昔は異性の出会いの場といえば「ダンス・パーティ」だった、というようなことが書かれていましてロマンチックだなあと思いました。



ちょうど今読んでいる『氾濫』(伊藤整新潮文庫)にかつてのダンス・パーティーの様子が書かれていたので、内容に少し触れます。(ボロボロですいません)



大学の研究室で助手をやっている男(32歳)が、大学内や自分の研究分野(高分子化学)での出世を目論んで、その分野の権威者の娘(20歳くらい・女子大生)に取り入ろうとします。



自分の論文を英訳できれば海外の研究者に見てもらえるかもしれないし、海外の専門誌に掲載されるかもしれませんが男は英語が苦手だったので、大学の英文科に通っているその娘に英訳をお願いしたい、というのが表向きの理由(それも娘の父親には内緒なのですが。。)


実際には、娘といい仲になって恋人に、あわよくば結婚でもできれば俺の地位は安泰、みたいな考えも当然のようにチラついています。



そこに、知り合いづてで、その権威者の家のお正月パーティーに参加できるというチャンスが!



それがダンス・パーティーだったわけです。


彼はたか子と早いワルツを踊る間、わざと乱暴にした。そして自然にターンの時にその内股のずっと上の方に自分の股がふれるようにしたり、そのあとにはまた、曲のリズムに彼女を乗せるように、自分の身体から離しておいて強く振りまわした。相手がその扱いに乗って来て、もう一度の危険な扱いを期待するかのように軽く身を動かし、息をはずませている様子が彼に分った。(本文277ページより引用)


他にも数か所そういう記述があるのですが、書き写していて恥ずかしくなってくるのでこの辺で。。。



本の内容からすると時代は昭和35〜40年頃ではないかと思います。
社交ダンスがこんなにセクシュアルなものだったとは知りませんでしたが、考えようによっては会話よりもダンスの方が相手の人柄がわかるものなのかもしれませんね。



しかし今のクラブとはニュアンスが違うし、婚活ダンス・パーティーもここまで男女の性がむき出しになることはないんだろうな。。



若い人ばかりが集まるダンス・パーティーがあるなら是非とも参加してみたいものです。
と思って調べたら「パーティ・ナビ」なるサイトを発見!



しかも、タイミングよく明日の夜サルサのダンス・パーティーがあるっていう。。。見学に行くかどうかしばし考えます。



では、また明日。

 

500円で買える!“ワンコイン”文庫のおすすめは?

 こんにちは!ヤマダです。
 さて去年のエントリーから何回か“ワンコイン文庫”について触れてきました。
・文庫本の値段はどうやって決まる?出版社に電話取材してみた
・文庫化する本はどう決める!?出版社に電話取材してみた その2
 前回、前々回と文庫本の価格設定とか文庫化の基準を調べてきまして、
 今回はようやくといいますか500円以内(ワンコイン)で買えるオススメ文庫本を紹介したいと思います。



■ワンコイン文庫売上ベスト10

 個人的にオススメしたい本について書くまえに、某大手書店売上データを元に、2009年12月のワンコイン文庫売上ベスト10を作ってみたので、載せます。(価格は税込)


1.ブラックペアン1988  上          海堂尊    講談社   440
2.ブラックペアン1988  下          海堂尊    講談社   440
3.彩雲国物語  暗き黄昏の宮        雪乃紗衣   角川書店 500
4.読むだけですっきりわかる日本史     後藤武士   宝島社 500
5.見知らぬ明日                 栗本薫     早川書房 420
6.マイブック                    大貫卓也   新潮社 340
7.人間失格/桜桃                太宰治     角川書店 300
8.読むだけですっきりわかる政治と経済    後藤武士    宝島社 480
9.ボトルネック                  米澤穂信    新潮社 500
10.後(うしろ)はマのつく石の壁!      喬林知     角川書店 460

 
 海堂尊さんの作品をずっと読みたいと思いつつ読んだことがなかったので、ランキング上位に発見した時「おっ!」と思ったんですけど、コレ上下巻だったんですね。。。1冊にまとめたら結構高いだろうな、と思いつつも片方500円以下だと買ってもいいような気になるのがワンコイン文庫の怖さ(しかしいよいよけちな話になってきましたね。。)。
 価格という点で言えば『人間失格/桜桃』が出色。300円て。。
 太宰作品もこんなに安いのかと思って調べましたけど、どうやらこれが一番安いようです。
 名作として名高い『人間失格』ですが、価格もランキング入りした要因の一つかもしれませんね。
 9位の『ボトルネック』は、タイトルを見た瞬間「ビジネス書にもワンコイン文庫が!」となりましたが小説でした。

 こんな本を読んだことがあるもので。。


思考のボトルネックを解除しよう!

思考のボトルネックを解除しよう!



■個人的にオススメしたいワンコイン文庫2冊



 さて、個人的おすすめワンコイン文庫を紹介すべく本棚を昨夜漁りました。絶対この場でオススメしたいのは2冊。
『飢餓同盟』(安部公房新潮文庫) 

飢餓同盟 (新潮文庫)

飢餓同盟 (新潮文庫)

 安部公房の本って、作品によってはやたら観念的で、慣れないとわかりにくかったりする(僕が仮に最初『箱男』読んでいたら挫折して読むのをやめてしまっていたと思う。。)んですが、この本から入れば安心!もちろん460円と、“ワンコイン文庫”です。
 小さな地方都市でよそ者達が既成権力の転覆を計画するお話なんですけど、筋立てがしっかりしてすごく読みやすかったです。
 僕は安部公房作品をよく読みますが、もしかしたらそれは文庫が安いからかもしれないと思うほど安部作品はワンコイン文庫の宝庫です。

『性的人間』(大江健三郎新潮文庫

性的人間 (新潮文庫)

性的人間 (新潮文庫)

 僕は大江健三郎だけは池田信夫にこきおろされようと、
大江健三郎という「嘘の巨塊」(池田信夫blog)
 テレビでさんざんに言われている動画を発見しようと愛しています。


 ほとんど盲目的に好きといっていいかもしれない。
 そんな大江氏のワンコイン文庫で秀逸なのがこの『性的人間』。
 表題作もいいんですけど、同時に収載されている『セブンティーン』が最高です。
 タイトル通り主人公の少年は17歳。17歳といったらコンプレックスまみれ。
 そんな主人公が政治思想(暴力?)に目覚めて社会に復讐するというお話。
 シリアスな話ではあるんですけど、ユーモラスで滑稽です(冒頭の、いつもオナニーばかりしている主人公が、仮性包茎の包皮の先を括る技術を“発明”したことでいつでもどこでもオナニーできるようになったというくだりで死ぬほど笑いました)。 
 
 他にもいくつかありますが、絶対おもしろい!と自信をもってオススメできる本を厳選しようと思ったら最終的に2冊になってしまいました。
 

■最後に
 さて、3回にわたってワンコイン文庫について書いてきましたが、今回が最終回。
 値段の決め方や、文庫化の基準、読者の声で文庫化することはできるのか?など文庫についてあれこれ調べてきまして、各出版社さんの方針はどれも様々で興味深かったです。
 ワンコイン文庫に関して、気になる作家の本を買う時、まずは一番安い文庫から入ってみるというのは一つの手だと思います。
 文庫の価格設定はページ数が一つの目安となるので、ワンコイン文庫なら短編か中編。
 そんなに時間をかけずに読めますからね。