ダンス・パーティーについて

こんにちは。


今、手元に明日発売される、とある作家の本があります。



読んでみると、最近の恋人・結婚相手探しは「合コン」とか、「婚活」だが、昔は異性の出会いの場といえば「ダンス・パーティ」だった、というようなことが書かれていましてロマンチックだなあと思いました。



ちょうど今読んでいる『氾濫』(伊藤整新潮文庫)にかつてのダンス・パーティーの様子が書かれていたので、内容に少し触れます。(ボロボロですいません)



大学の研究室で助手をやっている男(32歳)が、大学内や自分の研究分野(高分子化学)での出世を目論んで、その分野の権威者の娘(20歳くらい・女子大生)に取り入ろうとします。



自分の論文を英訳できれば海外の研究者に見てもらえるかもしれないし、海外の専門誌に掲載されるかもしれませんが男は英語が苦手だったので、大学の英文科に通っているその娘に英訳をお願いしたい、というのが表向きの理由(それも娘の父親には内緒なのですが。。)


実際には、娘といい仲になって恋人に、あわよくば結婚でもできれば俺の地位は安泰、みたいな考えも当然のようにチラついています。



そこに、知り合いづてで、その権威者の家のお正月パーティーに参加できるというチャンスが!



それがダンス・パーティーだったわけです。


彼はたか子と早いワルツを踊る間、わざと乱暴にした。そして自然にターンの時にその内股のずっと上の方に自分の股がふれるようにしたり、そのあとにはまた、曲のリズムに彼女を乗せるように、自分の身体から離しておいて強く振りまわした。相手がその扱いに乗って来て、もう一度の危険な扱いを期待するかのように軽く身を動かし、息をはずませている様子が彼に分った。(本文277ページより引用)


他にも数か所そういう記述があるのですが、書き写していて恥ずかしくなってくるのでこの辺で。。。



本の内容からすると時代は昭和35〜40年頃ではないかと思います。
社交ダンスがこんなにセクシュアルなものだったとは知りませんでしたが、考えようによっては会話よりもダンスの方が相手の人柄がわかるものなのかもしれませんね。



しかし今のクラブとはニュアンスが違うし、婚活ダンス・パーティーもここまで男女の性がむき出しになることはないんだろうな。。



若い人ばかりが集まるダンス・パーティーがあるなら是非とも参加してみたいものです。
と思って調べたら「パーティ・ナビ」なるサイトを発見!



しかも、タイミングよく明日の夜サルサのダンス・パーティーがあるっていう。。。見学に行くかどうかしばし考えます。



では、また明日。